2012/01/30

放射能を考える講演会。

さて、逗子・葉山のこどもたちを守る会主催の講演会に参加しました。資料はこちら、おおよその内容はこちらから見れると思います。

なんせ聞いてみたかったのですが、それは先生が早川先生だから。

発言がキツ過ぎてそこら中から批判されまくり、でもマップはそこら中で多用されている、話題の多い群馬大学教授です。
今回のなかで一番私が印象に残ったなかで、その僕なりの感想(理解)は以下。

○大人はウソつき。今、勉強しないと死ぬぞ(小学生に向けて)。
○“愛”では放射能は消えない。だめなものはだめだ(同情で食べたりすると一緒に死ぬ)。
○スキーは(たぶん)大丈夫(水はガンマ線を遮蔽するので、比較的高い山中でも)

こんなとこでしょうか。また、僕が持っているガイガーミューラー管のガイガー計は“学術的に使うのなら”、“逗子では”意味がない。という話も(わかってはいましたが)なかなか興味深かったです。0.1マイクロSv/時間以下を測定するなら、シンチレーション式でないと、“正確な”値は出ない(大抵の場合は過大に出る)、しかも0.1以下の場所は(外部被爆は)ほとんど問題がない(ま、判断は自分でしろ、というのが教授さんのスタンスなのですが)。

あと、前回の放射能関連の講習でも話になったんですが、“逗子は基本的に問題ないとはいえ”ホットスポットのマップは作るべき、ということ。

ちなみに、これについては“測ってガイガー”に亀井児童公園亀岡八幡宮の結果を追加しましたよ。講習会やるならどんどんマップを作った方がいいですね(苦笑)。

そして本当は、“最近の富士山近辺の地震が、富士山噴火と関係あるのですか?ありそうなんですか?”って一番聞きたかったんですが(この教授さんは火山学が専攻のようです)、これは今日の話題と直結しないのでやめときました…が、あとで早川先生のTwitteをみたら、思いっきり突っ込まれていました(爆笑)。

以下引用:
“逗子の葉山の子どもたちの将来をほんとうに守りたいなら、私にリクエストするべき演題は放射能ではなかっただろうと思う。福島のひとたちが子どもを放射能のリスクにさらしているのと同じ程度で、あなたたちは子どもを津波のリスクにさらしている。”

わはは、完全に言われちゃった(苦笑)。でも、おっしゃる通りで、例えば、今回陸前高田市で亡くなられた人は、住民約24,000人に対して、2,000人あまり(津波以外を含む)、わかりやすいように10%とすれば、逗子市の人口約60,000人のうち6,000人(10人に1人)が…となってしまうわけで、放射能よりよっぽどこっちの方が問題。

早川先生は、“(講演中に)違和感を感じていた”と言っていますが、逗子の人にとっては津波は福島の人にとっての放射能と同じで、真剣に対応しようとすると自分の社会的/経済的な影響が大きすぎるために、この話題は出すに出せないんですよ、きっと。新宿・逗子の人口分だけで約1万人いる訳ですから、この人たちが一気に被災/家がなくなったらどこにどう助けに入るか、とか、誰か逗子市に聞いて教えてください(苦笑)。

しかし、ほんっと“歯に衣着せぬ”人だなぁ…。ちなみに僕は以前先生のTwitterはそういうことを言ったらブロックされてしまい(爆)、一切Re-Twitteを含めなんもさせてもらえません(苦笑)。

ま、いろいろと考えさせられました。

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