2012/07/13

原発の再稼働問題について

さて、ちょっと社会派(笑)問題でも。

僕は原発の再稼働について、むやみに反対ではないです。むしろ、日本の産業にとって、“安定供給できる”電力は必要だと思うし、燃料源・発生源を複数から取る、という意味では、火力・ガス・原子力・自然エネルギー等々、様々なソースを持つことはありだと思うわけです。

そしてなにより、もうどうせ燃料は現地(発電所)にあるわけだから、あとは稼働させようと停止させていようと、放射能漏れを起こすリスクってそうたいして変わらないのだから、どうせなら運転させたらどうか、なんて思ったりするわけです。

じゃ、どれを動かせばいいのか?

原発事故が発生した際に、日本の原子力発電所について、各炉、各場所で安全度ランキング?を作って管理すれば、次に稼働させるべき施設って分かるんじゃない?なんて漠然と思っていたのですが、ようやくここのところでそういうデータが出てきました。 これは、朝日新聞のデータ(炉ごとの危険度ランキング)と、使用済燃料の保管状況を組み合わせた表です。

炉ごとのランキングで見ると、大飯原発やら敦賀原発あたりは、危険性の高い炉を持っていて再稼働はどうなの?とおもいますが、これにさらに燃料がどの程度その場にあるか、でランク付けをすると、炉自体の危険度が中位な柏崎刈谷は燃料が多く、地震等でなにかあった場合に、その燃料が不良債権化することを考えると、実はリスクが大きいことが分かるんじゃないでしょうか?

という、視点で見ていくと、例えば東通は燃料、危険度ランキングとも低いことから、“再稼働に伴うリスクは低い”といえるのではないでしょうか。となれば、川内・玄海・伊方・女川・泊・志賀・東通あたりは運転再開してもリスクが“比較的”低いように見えますし、今回稼働を再開させた 大飯原発は、リスクが最も高いといわれる1・2号機の運転再開は論外として、使用済燃料貯留量が多い上に、高浜と距離的に近すぎて、仮にどちらかが“逝ってしまった”場合に両方が大変な災難に見舞われる可能性が高く、使用済燃料からみると2,600t近いものの制御が失われると考えると極めてリスクが高いように思います。 同様に理由で、敦賀・美浜も距離が近すぎで、その間にもんじゅもありますから…。

あとは日本全体の気候特性(特に風向き)を配慮して選択をしていけば、現状で安全性が高い(稼働を考えるべき)施設が見つかるのではないでしょうか?







………というような視点や、何故大飯原発が最初なのか、という説明ができない政府、なにより安全性が担保されたとは全く言えない今の状況(原発事故の責任の所在だってわかっていない)での運転再開は、私は今のところ反対!と思っているんですけどね~。
なんせ、少しみんなで真剣に、原発が稼働するまでのプロセスやこれからのエネルギー消費のありかたを考えないといけないんじゃないかなぁ…。

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